咳・喘息と漢方 の記事一覧

喉のつまりは梅核気(ばいかくき)

2016年3月2日

咳・喘息と漢方

喉のつまりは梅核気(ばいかくき)

毎年繰り返す喉の違和感

一日中、膜が張ったような、何かが喉にひっかかる感じが、毎年冬になると出ていたのが、今年は夏から症状が出てきているとのこと。
痰が絡んだような咳をすると、横できいている人に嫌な思いをさせているのでは・・。そう思うと、ますます気になってしょうがない!とイライラも募る一方。

梅核気(ばいかくき)/咽中炙臠(いんちゅうしゃれん)

漢方で喉のつまりや喉に何かがある感じを「梅核気(ばいかくき)」または「咽中炙臠(いんちゅうしゃれん)」と言います。

読んで字の如く、梅核気:梅の種が喉にあるような感じのこと。咽中炙臠:炙った肉が喉にはりついているような感じのことです。

病院で検査しても何も見つからず、理解してもらえない場合が多いようです。

漢方ではまさに「気滞(きたい)」の症状です。「気」が長いこと鬱滞し、「痰」が生じ、喉に気と痰が留まっている状態です。

気の流れを改善し、鬱滞をとる「疏肝解鬱」と、痰が生じないよう「健脾化痰」の漢方を飲んでいただきました。

季節と共に変化する

漢方を始めて2週間程でのど飴を食べる回数が減ったのですが、2ヶ月後、冬になり寒くなると症状がぶり返してしまいました。
4ヶ月後、まだまだ寒さが残り喉の調子は変わりませんでしたが、そういえば前に比べると風邪をひいていない!?と嬉しい変化がありました。
7ヶ月後、気温が暖かくなると共に喉の調子は落ち着きました。

「全然よくならなかった。」

最初に良い変化があり期待されていた分、落胆されていました。
しかし、長い期間お悩みの方には良くなるのにも時間が必要です。次の冬には、喉を気にせず過ごせるように!!という目標を立て、量を減らしながらも地道に続けられました。

そしてスタートから1年後の秋。咳が出ませんでした。
このまま良い状態が続きますように!!と願いながら迎えた冬・・喉飴や喉のスプレーもあまり必要とせず、無事に冬を過ごされました。

1年でやっと効果がありましたね~と笑って頂けた時は、とても嬉しかったです。
これからも寒い冬を楽しく過ごして頂きたいです。

 

漢方みず堂溝上薬局空港通り店 廣尾 なつみ

 

※梅核気の記事

漢方薬は「効く」と思って飲むと効果が上がる


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執筆者 漢方みず堂
株式会社漢方みず堂は福岡、北九州、佐賀、熊本、那覇、浜松に展開する西日本最大の漢方相談薬局です。

3年間止まらなかった咳が、1週間でピタッと!!

2015年6月18日

咳・喘息と漢方

3年間止まらなかった咳が、1週間でピタッと!!

  • 止まらない咳が3年・・・夜眠れないことも。

ビシッとスーツを着て、働き盛りの40代男性の方。ぱっと見た目はとっても健康そう!でも、初めてお会いしたとき、ずっと咳込んでいらっしゃいました。

胸がつまったような感じがし、声が出しにくいとのことでした。きっかけは4年前。咳が出始めて病院にいくと、「マイコプラズマ」と言われ、抗生物質で治まりました。ところが・・・しばらくして同じような空咳が・・・。今度は感染症ではなく、「咳喘息」と診断されました。喘息の治療(抗アレルギー薬・吸入薬)を半年続けましたが、止めた途端、また空咳・・・。咳で眠れない日々を過ごしました。

2年半漢方も飲み、感覚的には50%良くなったものの、まだ続く咳に困り果て本格的な漢方をということでご相談を受けました。

  • 自律神経からくる咳もある

2年半飲んでいた漢方は肺での水分代謝を改善し、炎症を抑えるとても有名な漢方です。しかし、肺の熱を冷ますため、長期に飲んでいらっしゃったことで、体が冷えるようになっていました。

また、咳のせいもあり、イライラしたり、神経質なところがあるとおっしゃっていました。

実は自律神経の異常はノドにあらわれることが多々あります。そこで、自律神経のバランスをとりながら、体のめぐりをよくする漢方薬を煎じてのんでいただきました。そうしたところ、1週間ほどで咳は止んだのです!

  • 現代医学より漢方!

体の臓器は、単体で働くことはできません。内外からくる様々な出来事に反応して、調整しながら動いています。

自律神経は、心と体の調整役も担っていますし、各臓器同士の連絡もしています。旅行中は便秘する、とか、遠足の前は眠れない、とか、多くの方が経験することではないでしょうか。ココロとカラダはつながっている!とはまさにそういったことです。

漢方が、現代医学よりも優れている点はその連絡システムを整えるのが、非常に得意だということです!


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執筆者 田頭 哉子
薬剤師・漢方みず堂漢方専門相談員
漢方に出会って、考え方や人生観がとても良い方向へ変わりました。
病院やメーカーで勤務していたこともあって、西洋医学と中医学の両面から感じることもたくさんあります。
私自身もずっと漢方をのんでおり、その実体験からや(すごく元気になりました!)、お客様との出会いから学んだことなど、少しでも皆さんの健康と幸せのためにお役にたてる情報をお伝えしていきます!

80歳「陰虚」の喘息

2015年4月16日

咳・喘息と漢方

80歳「陰虚」の喘息

痰が出にくいのは陰虚

80歳の男性の方。3ヶ月前から粘っこい痰があるためゼェゼェして胸が苦しい。粘っこいからなかなか出せない。元々喘息ではあるがこんなに症状が長く続いたことがない。寒さや雨など天気に左右されやすい。特に朝10時くらいまで症状がひどい。病院では注射を続けていたが骨がもろくなる副作用があるため中止することに。

漢方をはじめて痰がつかえゼェゼェいうことが減り、毎朝のウォーキングでも胸苦しさを感じにくくなり、気になっていた耳鳴りも改善。そのほかにも夜中に目が覚めることが減り、朝までぐっすり眠る日が増えてきました。

ウォーキングは坂をのぼってくだるコース。はじめはくだるまで痰がからみ胸苦しさが続いたり、のぼる時も2回ほど休憩が必要だったが今では休みなしでスーっとのぼって行けるようになられたそうです。ウォーキングでの出会いも大切にされており、毎朝いつものお仲間に「おはようございます」とあいさつするのが日課のひとつになっているそうです。寒いと症状が出やすいこともあり冬のはじめは症状が一時的に悪化したものの、その後本格的に寒くなる頃には寒さに左右されなくなり、毎朝のウォーキングも楽しんでいらっしゃいます。最近は起きたら朝7時だった、という日が多いとのこと。

歳を重ねると陰虚になる

出にくい痰、夜間~明け方の咳、耳鳴り、夜間目が覚める、これら全てが漢方では体が消耗して「陰虚」になった状態で起こると捉えます。一見別々のことのようで全てつながっています。カラカラに渇いてしまって起きる喘息のため、潤す漢方「補陰剤」を用います。

また、陰虚の喘息は秋~冬に悪化します。なぜか?一つはカラカラのため、乾燥シーズンはさらにカラカラになる。もう一つは冷えると「腎」を損ない、陰虚に拍車がかかるためです。

 

漢方みず堂新生堂薬局五条店 岩熊 祐子

 

 

 


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執筆者 漢方みず堂
株式会社漢方みず堂は福岡、北九州、佐賀、熊本、那覇、浜松に展開する西日本最大の漢方相談薬局です。
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