夏の冷え症~NBCラジオ「漢方で健康!」~

2014年10月21日

冷え性と漢方

夏の冷え症~NBCラジオ「漢方で健康!」~

NBCラジオ「漢方で健康!」

千代樵)今回は「冷え」がテーマです。先ほどの牟田さんのお話にもありましたが、夏は、冷房の効きすぎで「冷え」で悩む方が多いです。

 

諸岡さん)女性は特に悩む人が多いですよね。

 

千代樵)はい。女性は月経痛や関節痛を引き起こす事があるので注意が必要です。

 

牟田さん)単純に体を温めるのではダメなんですか??

 

千代樵)そうですね、冷えはそもそも身体が冷え体質である事が問題なので、内側から体質を改善する事が大切です。

 

牟田さん)漢方でどのようなアプローチが考えられますか??

 

千代樵)漢方の考え方には「気・血・水」という概念があります。冷えの原因はこれらのバランスが崩れる事によって起こっていると考えられます。例えば、血が足りない状態(血虚)や、水分がたまって悪さしている状態(水毒)、気が不足している(気虚)などがあります。

 

諸岡さん)いろんな原因があるんですね。

 

千代樵)はい。これらの要因が重なると冷えが起こりやすくなります。また、女性は男性に比べて、体が複雑な構造になっているので、これらの原因が重なりやすくなります。「血」も、からだのつくりが複雑なので滞りやすく、冷えの原因を引き起こしているというと分かりやすいのではないでしょうか?

 

諸岡さん)冷えで悩む女性が多い理由がよくわかりました。具体的にはどのような漢方が使われますか?

 

千代樵)そうですね。「当帰芍薬散」などは、体力虚弱で冷え症や貧血の 傾向があり、疲労しやすい方の足腰の冷えや月経不順、 むくみなどの症状の改善が期待できます。また「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」は身体の芯や血液を非常に温めてくれます。胃腸の調子を良くして、血液の巡りをよくして、肩凝り、頭痛、だるさや指先のキンキンしたような冷えをとってくれます。

 

諸岡さん)冷えだけでなく他の症状も一緒に改善できるのはうれしいですね。

 

千代樵)そうですね。個人の症状によって処方する漢方も期待できる効果もことなりますのでまずはご相談ください。

 

諸岡さん)わかりました。予防の方法は何かありますか??

 

千代樵) そうですね。夏でもシャワーではなくてゆっくりお風呂に入ること、睡眠時間を十分に確保して、規則正しい食事を心がけることが大切です。

2014/7/2放送


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執筆者 福田 茜
九州大学薬学部卒 薬剤師・漢方みず堂漢方専門相談員
病院やメーカーを経て、株式会社漢方みず堂へ入社。
3児の母でもあり、妊娠・出産・子育てに関する漢方経験も多数あります。

体を温める食材~生姜は熱を通すべし~

2014年10月21日

冷え性と漢方

体を温める食材~生姜は熱を通すべし~

生姜の種類は3つ

生姜の入った漢方薬は数えきれないほどありますが、使用目的によって
生の生姜、乾燥させた生姜、蒸して乾燥させた生姜の3種類を使い分けます。

 

①生の生姜
スーパーで売ってある、あの生姜をそのまま使用するのは吐き気などの消化器症状を改善したいとき。
漢方薬では、
呉茱萸湯(冷えて頭痛がして吐き気までするような時の漢方薬)
小半夏加茯苓湯(つわりに有名な漢方薬)
生姜瀉心湯(口臭に有名な漢方薬)
などは消化器症状改善のために生姜が入っているので、生のまま使うのがいいです。

 

②乾燥させた生姜
ほとんどの漢方薬にはこの乾燥させた生姜が入っています。
この場合、生姜の役割は他薬の刺激を緩和させること。
例えば、半夏はピリピリとした刺激性のある生薬のため、必ず生姜と一緒に配合されています。

 

③蒸して乾燥させた生姜(乾姜)
ヒネ生姜を蒸してから乾燥させたもので「乾姜(かんきょう)」と呼ばれます。
熱処理されることで6-ジンゲロールから6-ショーガオールが生成され、身体を温める作用が強力になります。
新陳代謝の低下、冷え症、咳嗽の改善のために用います。

 

漢方薬では
小青竜湯(だらだら流れるような水様鼻水に有名な漢方薬)
大建中湯(お腹を温めて腸の働きを促す漢方薬)
などに「温める」目的で入っています。

体を温めるには熱を通すべし!

カラダを温めるには生姜がいい!というのは皆さんご存知でしょうが、
漢方的には「熱を通すべし」ということです。
我が家では豚汁や中華風卵スープなど、
汁物全般に冬場は千切り生姜を加えています。
たくさん作って翌日の朝も生姜入りスープを飲むことで、「主婦の手抜き!冷え対策」
にしていますが、飲んだ日と飲まない日では午前中の冷え感が全然違います!
どうぞ皆様、「汁物には千切り生姜(朝も晩も)」で温かい冬をお過ごしください。


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執筆者 福田 茜
九州大学薬学部卒 薬剤師・漢方みず堂漢方専門相談員
病院やメーカーを経て、株式会社漢方みず堂へ入社。
3児の母でもあり、妊娠・出産・子育てに関する漢方経験も多数あります。
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