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風邪をきっかけに味がしない・匂いがしない

2017年3月24日

胃腸と漢方

風邪をきっかけに味がしない・匂いがしない

風邪をきっかけに匂いが分からない

最初の印象では、笑顔のたえない元気な女性!という印象でしたが、実はここ最近、味覚は少しはわかるけど、匂いがわからないという事を気にされていました。

思い当たる原因としては、3ヶ月前に風邪(咳・鼻水)をひかれ、病院に行っても良くなったり悪くなったりを繰り返している。

そして同じ時期に耳に塞がっているような感じがあり、病院での診断では中耳炎やアレルギーでしょうと言われたものの改善せず・・という状態でした。

この状況をきいて、一緒にご来店されていたお姉様はますます心配でいっぱいのご様子でした。

ご本人も、これから仕事が忙しくなるので、早く元気になっておきたい!との思いでした。

風邪を引くとなぜ味や匂いがしなくなるのか?

漢方では「傷寒論」に「少陽の病たる口苦く」「陽明の中風は口苦く」とあり、少陽病・陽明病で起こる症状です。

少陽病とは風邪を引いて発熱し4~5日経った頃のこと。症状で言うと、微熱、食欲がない、鼻詰まりなど。確かに、風邪を引いてすぐの頃よりも、数日たって熱が下がった頃に胃腸の不調や鼻詰まりがひどく、口の中が何となく苦く、味や匂いがしなくなりますよね。

こんな時は、清熱和解法と言って、炎症をとって解毒するもので改善します。その典型的な例がこちら→味覚異常・味がしない~清熱和解法~

根本的な脾胃気虚からくる味覚障害

今回の方も風邪をきっかけに症状が出ていたので、清熱和解法でもよかったかもしれません。

しかし、今回の方は体質として、華奢で食が細い、 風邪をひきやすい、寒がり(冬はカイロを全身に貼る)、汗かき、立つときに腰痛、最近動悸が時々ある、上腹部が冷たい、お腹がゴロゴロなる、寝つきが悪く夢もよくみる 、というように典型的な「虚証」でした。

元々胃腸が弱い「脾胃気虚」の方が大病などをするとさらに胃腸の働きが低下し、味がしなくなることがあります。今回もまずは根本的な胃腸の働きを元気にする漢方薬をお飲みいただきました。

時間がかかるという予想に反し

漢方をスタートされて一週間後には、落ちていた食欲が出てこられました。

20日後にはお仕事が忙しくなってきても、身体は元気に動けている状態でした。

そして1ヶ月後、中耳炎も良くなり、匂いもわかるようになられていました!

その後も疲れも出られず、元気にお仕事をされていらっしゃいます。

正直、脾から元気にしていくには時間がかかると考えていましたが、早く良い方向に向かわれたのでとても嬉しかったです。症状が長引く前にご来店頂いてよかった!!と思いました。

 

漢方みず堂溝上薬局空港通り店 廣尾 なつみ

 

※消化器が弱い方におすすめ

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執筆者 漢方みず堂
株式会社漢方みず堂は福岡、北九州、佐賀、熊本、那覇、浜松に展開する西日本最大の漢方相談薬局です。

防風(ぼうふう)

2017年3月21日

生薬

防風(ぼうふう)

防風(ぼうふう)

防風はセリ科(ニンジンやパセリなど)の植物です。

セリ科の特徴は、香りが良いこと。そのため、ハーブや香辛料として使用されます。

防風が使用されている漢方薬として、防風通聖散・清上防風湯・荊芥連翹湯などがあります。

特にダイエットなどで使用されることがある防風通聖散は、耳にされた方も多い漢方薬ではないでしょうか?

防風の効果

①祛風解表(きょふうかいひょう)

人は風にさらされることで、外敵から身を守る力が弱くなります。したがって、風邪をひきやすくなったり、肌トラブルの原因になったりします。防風は名前の通り、この風を防ぎ発散させる作用を持ちます。

具体的には、風邪を引いて発熱・悪寒・頭痛・咽痛等があるとき、皮膚掻痒に効果があります。

②勝湿止痙(しょうしつしけい)

「湿」が関係する「風」の症状にも非常に良く使われます。体の余計な水を除湿してくれる作用を持ちます。

具体的には、関節痛や筋肉のひきつりに効果があります。

※逆に、陰虚火旺のように体の中がカラカラに乾いている場合は使ってはいけない生薬です。

また、漢方薬としての出番は生の防風ばかりですが、少し炒って「炒防風」にすると止瀉、炭になるまで炒って「防風炭」にすると止血に働きます。

いずれにしても薬力が緩和で、他薬と一緒に使うことで効果を発揮してくれます。

春先は「春一番」と言われるように風の影響が大きい季節ですし、解毒(発散)の季節で、防風が入った処方が大いに活躍しそうです。

※「風」について詳しくはめまい、耳鳴り、頭痛には熄風剤(そくふうざい)をご覧ください。

防風を防風通聖散に使用する目的

上記のような、発散作用を活かして「からだの熱(暴飲暴食などにより余ったエネルギー)を取り除く」という働きで、熱証を改善します。つまり体内に詰まったものを除去して、身体を身軽な状態に導く大切な役割を担っています。

 

漢方みず堂博多マルイ店 河郷 誠

 

 

 

 


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妊娠前→妊娠中→産後→2人目妊娠と漢方フル活用!

2017年3月17日

産前・産後の漢方

妊娠前→妊娠中→産後→2人目妊娠と漢方フル活用!

妊娠しやすい漢方

はじめは赤ちゃんが欲しいということでご相談にいらっしゃいました。

ご結婚3年目で、ホルモン剤を使っての病院の治療をされていました。

基礎体温が、高温期に上がりにくく低温期と差があまりない、そして短いということと、実際に感じる体の冷えを訴えていらっしゃいました。
体を温め、内分泌器官に関わる「腎」の力を補ってくれる漢方薬を飲んでいただき、それから、間もなく妊娠されました。
これには、私自身も驚きましたが、おそらく漢方の薬効的な効き目だけでなく、タイミングというものもあったのかとも思います。

妊娠中の漢方

ここからが大事な時期でもあり、うまく妊娠が継続することを目的に安胎薬の代表的な漢方薬を飲んでいただきました。この漢方薬は良い血液を補い、妊娠によって起こる水の流れの変化による体調不良(つわりやむくみ)を和らげるものです。

順調に妊娠が継続し次の春には元気な赤ちゃんが産まれました。

産後の漢方

産後は、子育てをほんとうに楽しくされているご様子が伝わってきました。
おっぱいの出もよく、完全母乳での子育てということです。
ただし注意しなければならないのは、たとえ楽しくても やはり体にはプラスもう一人分の栄養が必要であり、なんらかの負担がかかります。例えばおっぱいも元は血液です。

この方は抜け毛と、不眠を訴えられていました。
そこで、良い血を補い、無意識にでもあるストレスに対し影響を受ける、五臓でいう「肝」を整える働きのある漢方薬を飲んでいただきました。
しっかり続けられたことで、そういったお悩みも、良くなりました。

2人目の妊娠を目指して

妊娠される前、妊娠中、産後にそれぞれ合った漢方薬を使われ、ほんとうに漢方の良さをお客様も、漢方をご提供させていただいている私も実感しました。ちなみに、妊娠中や、産後の風邪にも漢方をご案内させていただきました。

そのような中、お子様が1歳になられ、第二子を希望されていることをお伺いしました。改めて今の状態に合った漢方を選ばせていただくことに、と申しましてもずっと漢方を継続されていらっしゃったので、今の漢方薬で合っているという判断をさせていただきました。
すると、はやい期間で 第二子のご妊娠の報告を受けました。

ここに書かせていただいたのは、一例であり、漢方で妊娠に対してできることは、たくさんあります。
ぜひ、お悩みや、ご相談がありましたら、ご相談ください。
私も、お客様の人生の喜ばしい場面に関わらせていただくことをほんとうに楽しみにしています。

 

漢方みず堂杏林堂薬局ピーワンプラザ天王店 大森 康次


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執筆者 漢方みず堂
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