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風水と漢方の共通点

2017年6月13日

マクロビオティック

風水と漢方の共通点

風水と漢方の共通点

昔の人は風水の「風」には風通しのよいこと、水には「水はけのよい土地」という意味があり、その様な場所にいるとエネルギーが充電され、生命力がよみがえるということを知っていたのでしょう。
環境や自然のエネルギーと一体となって生きるすべを知恵として受け継いできたのだと思います。

漢方の陰陽五行説で「風」と共鳴する臓器は「肝」で、「水」と関連する臓器が「腎」であるととらえます。
ということは「風水」上の悪い場所にいると「肝腎」要の臓器を痛めるということになります。
そのような土地で、過食の傾向にある人は、老廃物の浄化装置である肝臓や腎臓に負担をかけることになるので病気となりやすいといえます。

反対に、少食や素食、時々の断食によって内臓の負担を減らしてあげれば、風水的によくない場所にいても病気や災難から身を守ることができるはずです。

モノのイノチを活かす

豊かになった現代では、モノがたくさんあふれているご家庭も多いと思います。
使っていないモノは、劣化していきます。
風水では、劣化したモノを家の中に置くことや、モノがいっぱいで風通しが悪いことが最も悪い家相だと判断します。
要らないモノはどんどんリサイクルに回しましょう。それがモノのイノチを活かすことになります。
そして家の中にすがすがしい風が吹き渡り、滞った湿気も蒸発します。
今からの梅雨の時期は湿気もたまりやすいのでぜひその前にお掃除をしましょう。

心の風水

家と同じように、人間の心にも風水があります。
現代は心の中に執着がいっぱい詰まっていて、風通しを悪くしている人も多いようです。
心の執着という垢を取り去る一番簡単な方法は、要らないものを処分するということです。
部屋の整理整頓をしたり、ピカピカに掃除すると、心まですがすがしくなることを体験したことがあると思います。

このように目に見える形で、要らないモノをどんどん処分していくことで、心の中の執着も一つ一つ取れていきます。
執着がなくなっていくと、すがすがしいエネルギーが宇宙から風を通して心の中に吹き渡ります。
そしてあるがままで幸せであることに気づけるようになります。

そして過去のいやな出来事は、すべて水に流してしまいましょう。
過去の出来事にこだわるということは、トイレの排泄物を毎日眺めて、汚い汚いと叫んでいるようなものです。
過去の恨みや嫉妬、愚痴や非難する心、怒りや恐怖、不安などの感情を全部水に流してしまいましょう。
心の排泄物を水に流してあげることで、すがすがしい気分になれます。

体と心の風水のカギは腸の大掃除

そのための具体的な方法が腸の大掃除です。
時々のプチ断食で腸の中の滞った宿便を抜き、美しくすがすがしい腸の状態になることで身も心も軽くなり、運命もまた好転していきます。

腸内環境を風通しのよい空腹状態にし、要らない水毒をためない少食や素食、断食によって、風水に左右されない心地よい心と体をつくりあげましょう。


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執筆者 漢方みず堂
株式会社漢方みず堂は福岡、北九州、佐賀、熊本、那覇、浜松に展開する西日本最大の漢方相談薬局です。

僕の断食体験vol.13~力みなぎってきた5日目~

2017年5月30日

マクロビオティック

僕の断食体験vol.13~力みなぎってきた5日目~

漢方的便秘とは

5日目の朝7時。いつもよりもスムーズに布団から出て、ぐ~~~と、背伸び。

お腹と背中の距離が昨日よりも狭まっていることを感覚的に感じ、手に腰を当てると昨日よりも確かにグッと痩せた感じがします。お通じがあったせいか、いやそれ以上に痩せたような気もします。

漢方的にも便秘というのは、単に老廃物が溜まってしまって、お腹が張ったり、重くなったりして不快になるということだけではなく、「気」や「血」、また「熱」の流れにも大きな悪影響を及ぼすと考えられています。

例えば、便秘による肌荒れは、大腸と表裏の関係にある肺(皮膚や気管支などの呼吸器系の働き)の「気」の流れに影響し、肌の新陳代謝が下がることに繋がります。また便が滞ると体の上下の「気」の流れも滞り、食欲が低下したり、「熱」とともに「気」が上昇すればイライラもしやすくなります。

つまり便秘は気や血や熱の詰まりを生むものとも言えます。

自身の体の変化を漢方的に分析をすると、昨晩のお通じによって、「気」、「血」、「熱」の詰まりが解消して、全身の代謝が上がったと言えるかもしれません。

体を動かすと新たな変化

体温が上がってきたのか、寒さをさほど感じることもなく気持ちよく部屋の片付けを開始しました。

昨日よりも体が軽い!!少し力も入ってきた感じもある!

これまで眠っていたもう一つのエンジンがやっと動き出したかのような感覚です。

昨日までの脱力感とも違い、ほどよく脱力しているにも関わらず、力は奥のほうからみなぎってくる様な感覚。

その奥の方のエネルギー源の場所はどこだろう・・・。何となく感じるのはお臍のあたりでしょうか。お臍の少し下には丹田という気力が集まる場所があります。

肌も敏感になっているのか、空気に接しているという実感もあります。

自然からも多くの力をいただいていることもよくわかります。

とにかく清清しく嬉しい気持ちで、道場長にもこの変化を伝えたい気持ちになりました。

本来の朝

7時半の静坐の時間がいつにも増して待ち遠しく感じます。静坐までの時間は、外に出て日光浴。

朝日の柔らかい光と暖かさを全身の肌で受け止めるイメージで。何とも気持ちが穏やかで、しかし一方で力もみなぎってきます。

少し大げさかもしれませんが、「よーし!今日も一日精一杯生きよう!」そんな気分になります。

見上げれば今日は雲ひとつ無い晴天。

視線を落とせば、生命の息吹が溢れ出ているような真っ赤な紅葉と、彩黄色のイチョウの葉が、目に飛び込んできます。何かすごい・・・・。

目には見えないけれど、植物以外の様々な生物も、この朝日や澄んだ空気を受けて、「よーし!今日も一日、精一杯生きよう!」と一斉に動き出している。そのような迫力を感じます。

これが「本来の朝」というものなのでしょうか。

そう考えると、やはり一人で生きている訳ではなく、多くの命の関係性の中で、今の自分が成り立っているという事にも気づかされます。

そして、自分の命も祖先から引き継いだもの。大切に扱わなければなりません。

目には見えないものを見るという意味の「観る」という言葉がありますが、私の「観る目」が相当に曇っていることを実感できた経験になりました。

改めて、「よーし!今日も一日、精一杯生きよう!!」朝はこういう前向きな気持ちになることが、人間を含め多くの生物にとって、自然体なのだと思います。

肺の気も復活

そして、いつも以上に、張り切っての静坐。昨日よりも声がでました。肺の気も復活してきたようです。

私の多少の読み間違えや抑揚の違いを、相変わらず全く気にも留めない道場長と世話係の男性。

それくらい集中しているのかもしれません。

一人一人が、今日も精一杯。

それでいい。それがいい。

そう思ってからは、読むことだけに集中。

読み終わった後には、自分でも感じていなかった心の垢のようなものが、取り除かれたような感覚になります。

いつの間にか見えない埃は積もるもの。

静坐と、それに続く朝の掃除は、自分でも気づかない心の垢を観る目を養う良い機会なのだと思います。

未知なる道へ

静坐の後、道場長に昨日のお礼と体調の変化を伝えたところ、もう少し運動量を増やしてみてもよいというアドバイスをいただきました。

ふと思い浮かんだのは、実は前々から気になっていた山道の入り口。

いつも通り、掃除を済ませ、梅醤番茶と10時の味噌汁を有難くただだき、早速、まだ足を踏み入れていない山道の入り口へ。

どこへ繋がっているのだろうか・・・。

たった一人。人気の無い山道。食料なし。極度の方向音痴。体力未知数・・・。

怪我をしないこと、動物に襲われないこと、太陽を見失わないことを自分と約束し、入り口に、手を合わせ、一礼。

不安と期待を胸に歩を進めます。

 

<次に続く:僕の断食体験vol.14~命とは、生とは、死とは~

 

※関連記事

僕の断食体験~プロローグ~

僕の断食体験vol.1~初日~

僕の断食体験vol.2~目覚めの良い朝~

僕の断食体験vol.3~陽性の飲み物「梅醤番茶」~

僕の断食体験vol.4~環境による心への影響~

僕の断食体験vol.5~初めての体験~

僕の断食体験vol.6~持続する集中力~

僕の断食体験vol.7~冷たい水は飲み込めない~

僕の断食体験vol.8~ちくわの誘惑~

僕の断食体験vol.9~3日目の脱力感~

僕の断食体験vol.10~心と身体はどちらが強い?~

僕の断食体験vol.11~ついに脾気虚・肺気虚になる~

僕の断食体験vol.12~癌(ガン)と正食~

僕の断食体験vol.15~人生で一番痩せた日~

僕の断食体験vol.16~僕は断食によって何を得たのか?~

僕の断食体験vol.17~世界の長寿の人に学ぶ生きる秘訣~

僕の断食体験vol.18~6日ぶりの食事~

僕の断食体験vol.19~何の為に食べるのか?~

僕の断食体験Vol.20~今、を五感で味わう~


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執筆者 伏見 浩幸
漢方薬の持つ力の素晴らしさとともに、人間の持っている力もすごいなぁと日々感じています。漢方薬だけではなく、私たち自身も相談員としてお客様の「薬」なることはもちろん、今、色々なご病気で悩まれている方々も、授かった命と一緒に当然備わっている自分自身の自然治癒力に自信を持ち、自分自身が「薬」になるお手伝いができればと考えています。そんな願いを込めて一話一話を綴らせていただきます。どうぞよろしくお願い致します。

日本の国菌「麹菌」の素晴らしさ

2017年4月24日

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日本の国菌「麹菌」の素晴らしさ

海外と日本の発酵食品の違い

少し前に塩麹が大ブームになり、塩麹やそれを用いた料理を作ってみたという方も多いのではないでしょうか?
しかし意外と麹そのものについてはあまり知らないという方のために、今日は麹について詳しく調べてみました。
最近「発酵食品」が大人気となっていますが、その中心は乳酸菌です。ヨーグルトや乳酸菌の飲料の需要の多さを見れば、その人気の程がうかがえます。
日本の発酵食品の特徴は「麹」を用いたものが圧倒的に多く、麹とは蒸した米・麦・大豆などの穀物に麹菌という微生物を繁殖させたものをいいます。麹菌によって作られたものについては「発酵」ではなく「醸造」という言葉を用います。

味噌、醤油、酒、焼酎、酢、みりん、甘酒、粕漬けなど、さまざまな伝統発酵食品があります。

麹は日本独自の発酵文化

日本は世界一の醸造文化を持っているのですが、麹菌は日本でしか生育できないということをご存じでしょうか。

麹菌は「日本麹カビ」(アスペルギルス・オリゼー)と呼ばれ、日本の高温多湿の風土に適した日本独特の菌で、日本にしかなかった有用な微生物です。
カビ菌類を食品加工に利用する国は、日本以外には中国や韓国、東南アジア地方だけで、なかでも麹菌を使った発酵文化は日本独自のものです。アメリカやヨーロッパ諸国ではカビの代わりに麦芽や乳酸菌を利用した発酵食品が中心です。

糖質の多い日本食に欠かせない麹

麹の働きの第一はその糖化作用です。でんぷん質を糖化して糖分(ブドウ糖)に分解するのがアミラーゼ酵素ですが、この酵素を持つ微生物は麹菌以外にはありません。
炊きあがったご飯(おかゆ)に麹と水を入れ、温めながら一晩おくと甘酒ができあがるように麹は一晩で糖化する強力なパワーを持っています。
麹によって作りだされた醸造食品は糖質の多い日本人の食事にはなくてはならないものといってもよいでしょう。
また麹にはアミラーゼの他にタンパク質をアミノ酸に分解するプロテアーゼ、脂肪を分解するリパーゼなど三大消化酵素と呼ばれる酵素を豊富に含んでます。さらに、麹には食物繊維を分解し、オリゴ糖を作り出すセルラーゼという酵素があるので、玄米や雑穀を食べるときの強い味方にもなります。

しかも他の有用微生物を損なうことなく共存する能力も備えています。
糖化が終われば乳酸菌が登場してPH値を下げ、悪玉菌が発生しない環境を作り、引き続き酵母菌がやってくるとアルコール発酵が進んでお酒になり、最後は酢酸菌の出番で、酢酸発酵によってお酢ができるというように、複数の微生物が共に働き並行複発酵する調和の菌が麹なのです。

麹と酵素の関係

これだけバラエティー豊かな醸造食品を作り出した立役者が麹なのですが、実は麹が作り出す酵素が人体にとても有効であることが分かってきました。
酵素とは1つの化学反応を起こすことができるタンパク質ですが、それを麹は100種類以上も含みます。麹の次に酵素が多いのが納豆ですが、それでも50くらいです。
体内にある生体酵素の数は3,000種とも5,000種とも言われていますが、その用途の80%は消化酵素で、残りの20%が解毒や再生、修復を行う代謝酵素です。体内では消化酵素優先の法則があって、食べ過ぎたりすると消化に酵素が回ってしまい、代謝酵素が足りなくなるということが起こります。これが老化の原因となるとも指摘されています。
この時に、麹から作られた味噌や醤油、酢、甘酒、漬物といった醸造食品を食べることで酵素が補われ、消化吸収が良くなるだけでなく、老化防止をもたらしてくれるわけです。

麹菌に含まれるコウジ酸

最近、麹菌に含まれるコウジ酸が注目されており、重金属を体外に排泄するキレート作用や、お肌のシミの原料であるメラニン色素の生成を抑える美肌作用があることがわかっています。
また、腸内のトリプトファンとビタミンB6を材料にしてセロトニンを合成するのもコウジ酸です。セロトニンは抗ストレスホルモンとか幸せホルモンとも呼ばれていて、精神的な疾患を抱える人にとってとても頼りになる成分です。
麹も最近はいろいろな製法のものがありますが、昔ながらの麹屋さんや味噌屋さんで手に入るものがよいようです。
ぜひ、日本の環境・風土が作りだした麹のパワーの入っている本物の味噌、醤油、酒、焼酎、酢、みりん、甘酒、粕漬けなど、発酵食品を日々の食生活に活用してください。


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執筆者 漢方みず堂
株式会社漢方みず堂は福岡、北九州、佐賀、熊本、那覇、浜松に展開する西日本最大の漢方相談薬局です。
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