典型的な血虚・血寒~しもやけ・花粉症・肩こり・生理痛~

2017年4月11日

冷え性と漢方

典型的な血虚・血寒~しもやけ・花粉症・肩こり・生理痛~

不調のオンパレード

20代前半から毎年しもやけが出来てひどくなり、だいたい毎年春先まで出来ていると言われる30代前半の女性。

同じ時期くらいから花粉症にも悩まされ、ひどいと耳が聞こえなくなった時もあったようです。

また、2年くらい前から肩こりも出てきて、Hb(ヘモグロビン値で貧血の値。正常値は14以上)の値も9。

生理痛も痛い時は激しく、これもひどいと吐くこともあるとのことでした。

またたまに体調が悪い時は胃のあたりがムカムカするとのこと。

典型的な血虚・血寒

この方は典型的に血虚で血寒。つまりは血が足りなくて、血液自体が冷えている状態。

血液が足りてないから生理痛にもなり、肩も凝り、貧血もあると考えられます。

胃の状態や、花粉症は、一般的には水毒と言って、水分の鬱滞や水分代謝が悪くて起こると考えられます。しかし、この女性の場合は、全て血液が足りず、血営循環が悪くなり、それぞれの臓器に栄養が行き渡らずに様々な障害が出ていると考えられました。

漢方薬の真骨頂

根本的な血虚と血寒を改善する漢方薬を飲んでいただきました。

いらっしゃった時はまさにしもやけシーズン突入寸前の時期。しかし服用して1ヶ月目で、すでにシーズン真っ盛りでしたが、一向に出来る気配がないとのことでした。また、胃のムカムカも大丈夫とのこと。何より、肩のコリがなくなったと喜んでいらっしゃいました。

2ヶ月目には、しもやけも、肩こりも、胃のムカムカも、むくみもなくなり、生理痛も大丈夫とのことでした。

3か月目には、肩こりぜんぜ~ん!と言えるくらいに全く忘れたとのこと。さらに次の月には花粉シーズンに入りましたが、あれ?そういえばない!とのこと。

まさにこの治り方が漢方薬の真骨頂ですね。

病気を治すのではなく病人を治す。それが漢方ですね。


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執筆者 河端 孝幸
大学生時代に、地域の人々の役に立つ仕事がしたいと漢方の道に入りました。漢方の「か」の字も知らずに、なぜ、草とか根っことか葉っぱが効くの??という西洋医学だけしかやってこなかった私には疑問ばかり。
就職して半年くらいがたったころ、「病気は自然治癒力が治す」という小倉重成先生の本と出合い、漢方のすごさを知り、真正面から漢方を目指し今現在に至っています。
漢方の良さを知ってもらいたい。宣伝ではなく本当の気持ちや事実をお知らせしたい。そんな気持ちでこのサイトを立ち上げております。
ぜひ、よろしくお願いいたします。

僕の断食体験vol.12~癌(ガン)と正食~

2017年4月5日

マクロビオティック

僕の断食体験vol.12~癌(ガン)と正食~

断食4日目、電話に出ると自分の声が出ていないことに気づく

そういえば、少し呼吸が浅くなっているような気がします。

漢方的には「肺は呼気を主(つかさど)る」と言われ、肺の働きをコントロールするエネルギーである肺気が弱ると、特に吐く方の呼吸に影響が出ると考えられています。

発声は吐く息に関わりますので、声が出にくくなるのも頷けます。

脾の気も減り、肺の気も減り、この先どんどん体がきつくなっていく一方なのか・・・。

不安もありつつ、一方では、意識ははっきりしていて、体も動きます。

胃腸の中も空っぽで、外の澄んだ空気に触れ、その空気を肺に取り込み、また吐き出す。

普段は意識しない呼吸ですが、空気の存在をいつも以上に強く感じます。

太陽の光もいつも以上に体に染み入るようです。

自然と体との距離が近づき、体の皮膚が空気に溶け出すような・・・・。

このまま自然の中に溶けていってしまうような・・・。

脱力感と共に、妙な一体感、安心感のような心地よさを感じることができます。

しばらく外を歩きながら慣れない感覚に浸り、昼前に道場に戻ると、道場長とばったり遭遇。

これから散歩にお出かけという事で、僕も同行させていただくことに。

しばらく一緒に散歩をしながら、先代の道場長の話や、先代が亡くなられてから苦労された話、また今の僕の状況を話したりしている内に、再び道場へ戻ってきました。

断食によって、五感が鋭くなることや、今の脱力感も数日で抜けてくることなども伺え、今後への不安も解消されました。

と同時に、失礼ながら少し怪しげに感じていた道場長との心の距離も縮まりました。

癌(ガン)と正食

道場へ戻り、時間は13時。そろそろ講義の時間です。

いつもの広間でビデオ講義の受講です。

今回のテーマは「癌(ガン)と正食」。

非常に興味がある内容です。

前回同様、画像の質や講師の服装、参加者の髪形などから相当古い講義資料なのが伺えました。恐らく高度経済成長期あたりではないかと思います。

必死メモを取りながら聞きました。以下にメモを転載します。

(内容は、マクロビオティックの考えに基づく考察ですので、考える視点によっては賛否両論あることを前提にしてご覧下さい。またメモに多少の漏れや誤認がある可能性もあると思います。内容の正確性には責任は持てませんので、ご了承の上、お読みいただければと思います。)

〈ガンと正食〉

・戦前はガンに罹る人は少なかった 。

・砂糖水をガンのモルモットに飲ますとたちまちガンが大きくなった。

・広がる、柔らかくなる性質は陰性。縮まる、硬くなる性質は陽性。

・上皮性のガンは陰性。異常分裂して大きくなる、広がって転移する、浸潤性がある、これらは陰の性質によるもの。

・酸素は紫色の元素なので陰性。赤血球は陽性だから、陰性の酸素を欲しがる。一方、ガンは酸素を嫌う。これも陰性の証拠。そして、熱に弱い。つまり、陰性のガンを治すには陽性を使うべき。キノコ、サルノコシカケは陰性の為、陰性のガンの治療には適さない。

・骨からできるガン、肉腫は陽性のガン。転移することが少ない性質の為。

・乳癌 右側にできるのは、閉経後の女性に多い。若い人は左側にできやすい。右側の母乳は塩辛い。これは陽性の性質を持つという事だから、転移しにくいと考える。一方、左側は母乳は甘い。これは陰性の性質を持つという事だから転移しやすいと考える。肺癌も同様。

・前立腺ガンなど下半身のガンは陰性。

・健康な人はカルシウム濃度高い。ガンの人はカルシウム濃度が低い。化学物質を投与するとカルシウム濃度が下がる。つまり、化学物質は寿命を縮めていることになる。

・カルシウムをとるにはごま塩がよい。ごま塩は塩の分子にゴマの油が染みていなければならない。つまり調和が大事。塩とゴマを混ぜただけのごま塩ではダメ。

・タンパク質の毒が消せないのが、アトピー、湿疹、蕁麻疹。バイ菌の餌になるのがタンパク質。肉食の欧米人の間にエイズが広がっているのも当たり前。特に子どもの内の食事が大切。ここで乱れていると、病気も治りにくい。昔の人は粗食で育っているので、長生きできる。病気も治りやすい。

・ガンの時の湿布は45度で20分。温度が大事。ガンで一番大事なのは生姜湿布で温めて、里芋パスタで毒を取ること。里芋パスタは最高4時間で替えること。長すぎると毒が皮膚に帰っていくので逆効果になる。一日4回はする。ただし、これはお手伝いする人が大変。お風呂は50度。これなら身体の中は45度になる。塩気が抜けるので入浴前に醤油などの塩気をとること。

・ガン細胞はマイナスイオンを持つ。だからプラスイオンのカルシウムがあるとまとまる。カルシウムが減ると散り、広がる性質がある。これが転移。だから、とにかく玄米ご飯にたっぷりのごま塩をかけて食べることが大切。

・玄米指導者がガンで倒れている。中途半端な玄米菜食ではダメ。ごま塩を自分できちんと作ること。生姜湿布と里芋パスタをしっかりすることが大切。

・ガンで血液が作れなくなったら、命は長くない。この時、西洋医学では骨髄しか考えない。骨髄は10万人に1人しか合わないので諦めるケースが多い。しかし、腸からも血液をつくれる(腸造血説)。正食、断食で腸をきれいにすればまだ望みはある。

・砂糖は白血球と赤血球を溶かす働きがある。だから怖い。ガン患者にブドウ糖がはいった栄養液を点滴するのは、逆効果。

マクロビオティックの陰陽の捉え方と漢方の陰陽の捉え方が異なるところがあり、頭を整理しながら必死に理解しながら聞き入っている内にあっという間に時間が過ぎていきました。

漢方を本職にする身としては、一部、首を傾げたくなる内容もありましたが、頷けることも多くあり、考えを深め、幅を広げる上では非常に役立つ内容でした。

その後、ガンの食事療法についての勉強もかじってみましたが、やはり、治療レベルになると、どの食事療法でも厳格に行なわなければならず、予防レベルになると少し緩めるというところは共通のようです。

そしてどの食事療法を選ぶかは、これが絶対的に良いというものでもなく、やはり体質に合わせたものを選ぶことが鍵になるように感じています。

ついに宿便が出る!?

15時。

講義を受け終わり、かなり集中していたせいか、体が硬くなっている気がします。

自然との一体感が恋しくなり、外へ出て、再び心身をリセット。

心も体も柔らかくなります。しかし、どうもお腹の一部がそうではありません。

やはりお通じがないせいか・・・・。

16時に出されるカタクリと共に下剤もいただき服用しました。

味覚が敏感になっているせいか、カタクリの味が繊細に感じられます。

山の栄養を吸い込んだシイタケと海の栄養を吸い込んだコンブからの出汁が調和し、とろみの中で溶け合い・・・。陰の気の集合体と陽の気の集合体が溶け合って調和して・・・。そこに調理してくれる人の気が加わり、この味を生んでいる。

この味を感じることができるかどうか。

またいろんな気の集合体であるこの料理を体に受け入れ、調和できるかどうかは、食べる側によって変わるものだと実感します。

美味しいか美味しくないか、体にいいか体に悪いかだけに囚われず、食べ物とは多くの気の集合体であるという視点が加わると、豊かな食事をいただくことに繋がるのかもしれません。

 

16時半の入浴時に昨日測定し忘れた体重を測ると、63.0kg。

2日前から比べてマイナス1.6kg。ウェストも締まってきました。

そして、23時頃、待ちに待った便意が!

宿便がどっさり!を期待してトイレに駆け込みます。

気合十分。これで腸も空っぽに!!と、冷たい外気を弱った肺に目一杯吸い込み、一気に肛門に通じさせるかのように、いきみます。

・・・・・・・。

 

いきみます!

 

・・・・・・。

 

いきみます!!

 

・・・・・・?!!!

 

水溶便が少量・・・・。申し訳なさそうに、出てきました。

これをどう受け止めるべきか・・・。申し訳なさそうなその姿に責める気にもなりません。

やっと会えたね。と喜んで迎えるべきところでしたが、二人(?!)の間に微妙な空気が流れます。

いいんだ、いいんだ。出てきてくれて有難う。

動揺を隠せないまま、手を合わせ、彼との別れを遂げて部屋に戻ります。

きっと、僕には宿便などもともとなかったのだ・・・。きっと・・・。

断食道場生活はやっと折り返し。

考えても、現状が変わるわけでもないので、とにかくやりきろう。ということにして読書に集中し、24時就寝。

4日目の夜も更けていきます・・・。

 

<次に続く:僕の断食体験vol.13~力みなぎってきた5日目~

 

※関連記事

僕の断食体験~プロローグ~

僕の断食体験vol.1~初日~

僕の断食体験vol.2~目覚めの良い朝~

僕の断食体験vol.3~陽性の飲み物「梅醤番茶」~

僕の断食体験vol.4~環境による心への影響~

僕の断食体験vol.5~初めての体験~

僕の断食体験vol.6~持続する集中力~

僕の断食体験vol.7~冷たい水は飲み込めない~

僕の断食体験vol.8~ちくわの誘惑~

僕の断食体験vol.9~3日目の脱力感~

僕の断食体験vol.10~心と身体はどちらが強い?~

僕の断食体験vol.11~ついに脾気虚・肺気虚になる~

僕の断食体験vol.14~命とは、生とは、死とは~

僕の断食体験vol.15~人生で一番痩せた日~

僕の断食体験vol.16~僕は断食によって何を得たのか?~

僕の断食体験vol.17~世界の長寿の人に学ぶ生きる秘訣~

僕の断食体験vol.18~6日ぶりの食事~

僕の断食体験vol.19~何の為に食べるのか?~

僕の断食体験Vol.20~今、を五感で味わう~


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執筆者 伏見 浩幸
漢方薬の持つ力の素晴らしさとともに、人間の持っている力もすごいなぁと日々感じています。漢方薬だけではなく、私たち自身も相談員としてお客様の「薬」なることはもちろん、今、色々なご病気で悩まれている方々も、授かった命と一緒に当然備わっている自分自身の自然治癒力に自信を持ち、自分自身が「薬」になるお手伝いができればと考えています。そんな願いを込めて一話一話を綴らせていただきます。どうぞよろしくお願い致します。

足腰が弱って起こる坐骨神経痛

2017年3月29日

痛みと漢方

足腰が弱って起こる坐骨神経痛

80歳の小柄な女性

強い痺れと電気が走ったような痛みがおしり~足にかけて走る。ふくろはぎの裏側が特に痛く、本当に良くない時はびっこを引くくらい。

朝の1時間しか調子が良くないので車いすで生活されていました。

中医学的にみる坐骨神経痛

痺れを主症状とする病症は痺証と捉えていきます。

痺証の場合、悪さをするのは大きく4つ「 風邪(ふうじゃ)・寒邪(かんじゃ)・湿邪(しつじゃ)・熱邪(ねつじゃ)」があります。風邪(ふうじゃ)は他の邪と結びついて悪さをします。

例えば、天気が悪い日に酷い、梅雨時期は酷いという場合は「風湿邪」と捉えます。暖めると楽になる、冬に悪化するという場合は「風寒邪」と捉えます。

※「風」について詳しくはめまい、耳鳴り、頭痛には熄風剤(そくふうざい)をご覧ください。

しかし、今回の方はそのどれでもなく、いわゆる年齢によって筋骨が弱ってしまっている為に、気血の流れが阻滞され、神経に栄養や酸素が行かずに痺れや痛みが出てきていました。痺れは特に血の不足によって起こることが多く、しっかり血を補い、腎を強化していく漢方薬を飲んでいただきました。

服用3ヵ月で足の違和感はスッキリ

最初の2ヵ月くらいはお電話するたび、お会いするたびに治るだろうか・・・。とご不安を口にされていました。

3ヶ月が経つ頃には、昨日くらいからなんともない!ゼロという訳ではないが、生活に困らないくらいの程度だということ。「焦っても仕方ないし、コツコツ頑張ります」と気持ちにも変化が表れてらっしゃるご様子でした。

まだまだ、夕方や夜は少し足がだるくなったり、重くなったりすることもありますが杖もつかずにご旅行で長い時間歩いても何ともない程になられています。

先月は無事、81歳のお誕生日を迎えられました。

これからもますます幸せになれるお手伝いをさせていただきたいと思います。

 

漢方みず堂サンキュードラッグ馬借薬局 吉田 琴美

 


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執筆者 漢方みず堂
株式会社漢方みず堂は福岡、北九州、佐賀、熊本、那覇、浜松に展開する西日本最大の漢方相談薬局です。
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