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ストレスがひきおこした耳鳴り・難聴

2015年2月18日

耳鳴りと漢方

ストレスがひきおこした耳鳴り・難聴

ストレスがきっかけで聴力ゼロ

1年半前にお客様からのクレームで、電話の声を3時間続けて聞いていてそれから発症。

その時は突発性難聴とメニエルと言われ、半年治療して、めまいはなくなったけど右耳の聴力ゼロに。さらにキーンという耳鳴りが常にある。

体質は便秘が子供の時からあり7日に1回程度。便秘のため?か冷え、寒がり、頭痛。十二指腸潰瘍もある。

 

漢方的に考えると、

①肝気鬱結(かんきうっけつ):ストレスにより「気」が滞ってしまって,全身に血液やリンパ液などが巡らない状態。

②肝脾不和(かんぴふわ):自律神経系統のバランスの乱れによって消化器系統の乱れが生じている状態。

この二つを改善する漢方を飲んで頂きました。

 

1か月目にはすごく体が温まる!1か月の間に便が出なかったのは4日間だけで、ほぼ毎日ある!との事でした。この温まるという言葉に感動もしましたが、やはりかなり鬱滞(うったい)、詰まった状態であったと思われます。

2か月目には体重が1.5kg減。耳鳴りの音も気持ち小さくなっているとの事でした。

3か月に入る頃には便がするっと出るとの事。画期的!とご本人の弁。そりゃそうでしょう!小さい時から7日に一回の便通ですから!そして、本題の耳鳴りは、全くない日が2日位あったとの事でした。

ところが、よかったのもつかの間で、出張でレンタカーを借りて運転していて交通事故に。それがきっかけでまた耳鳴りがひどくなってしまい、3日間は両耳が全く聞こえない状態に。聞こえるようになっても、耳鳴りがひどく、圧迫されてテレビの音が聞こえない位耳鳴りが鳴っているとの事。

しかし、事故から1か月もするとだいぶ回復して、定期検診の聴力検査はだいぶ良くなっていたと笑顔。便通はもちろん、生理時の経血がサラサラになり、冷えもだいぶ良くなり、体温が35.7度から36.4度に上昇!

 

まさに体全体を治す漢方のおかげ!

 

半年後には耳鳴りが気にならなくなり、高音が聞こえるようになってきた。

1年後には、風邪もひきにくくなってきて、2年後には耳鳴りがほとんどなくなり、2年半後の聴力検査では全く異常なし!

 

これにはご本人もびっくり。耳鳴りは大体病院ではも治らないと言われる代表的な症状。患ったご本人でないとわからないうっとうしさと悩み。

あきらめずにぜひ一度漢方を試されてください。

 

 


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執筆者 河端 孝幸
薬剤師・漢方みず堂代表取締役社長
大学生時代に、地域の人々の役に立つ仕事がしたいと漢方の道に入りました。漢方の「か」の字も知らずに、なぜ、草とか根っことか葉っぱが効くの??という西洋医学だけしかやってこなかった私には疑問ばかり。
就職して半年くらいがたったころ、「病気は自然治癒力が治す」という小倉重成先生の本と出合い、漢方のすごさを知り、真正面から漢方を目指し今現在に至っています。
漢方の良さを知ってもらいたい。宣伝ではなく本当の気持ちや事実をお知らせしたい。そんな気持ちでこのサイトを立ち上げております。
ぜひ、よろしくお願いいたします。

病院で治らないと言われた難聴・めまい

2015年2月7日

耳鳴りと漢方

病院で治らないと言われた難聴・めまい

次々に襲ってきた症状

それは突然の出来事。

夏にとびひか?と思っていたら、次の日から38度の熱が2日間続き、熱は下がったけど、物もらいができて、ふらつく症状が出てきた。

さらに続いて、こめかみの痛み、嘔吐、めまい、寒気で病院で点滴を受け、薬も服薬。

 

とびひから5日間でこんなにも次々に症状が出ていました。

 

耳鼻科に行き、前庭神経炎と診断。

それからさらに3日間熱が上がったり下がったりを繰り返し、寒気も酷い。

病院を変えて、即入院。

その直後から右耳が聞こえなくなり、2週後にようやく退院したと思ったら今度は両腕にじんましん。

 

そんな状態で電話でのご相談でした。

 

病院では右耳は良くならないと言われたとのこと。

 

29歳という若さではありましたが、もともと華奢な上体重が3~4Kg減少していたため、

・かなり体全体の抵抗力(元気、営気)や皮膚や体表面の抵抗力(衛気)が落ちている状態

・さらに体の血液・リンパ液を含む水分がかなり減少している状態(陰虚)

・そこに炎症が生じてその熱が身体の少ない水分をさらに奪って、湯気となり、風(ふう)の状態(ゆらゆらと揺れ動く状態)

 

まずは体の水分を補い、風を止める「熄風剤(そくふうざい)」を服用していただきました。

また、一緒に霊芝、田七人参、冬虫夏草が入った液体のものも服用いただきました。

10日後には少しいいような感じがするとの事でしたが、20日後には何と少し聞こえるようになったと明るい声。まためまいは半分くらいに減っているとの事。

1か月後にはすごくよくなり、家事や車も運転できるようになったとの事。

すごく良くなってしばらくはあまり変わらない状態が続きましたが、2か月後にはふらつきが全くなくなり、耳は完全に聞こえるようになったと大喜びでした。

 

西洋医学的には難治のもの、よくならないものも漢方の力で快方に向かう!

 

ぜひあきらめずに漢方を試してみてください。


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執筆者 河端 孝幸
薬剤師・漢方みず堂代表取締役社長
大学生時代に、地域の人々の役に立つ仕事がしたいと漢方の道に入りました。漢方の「か」の字も知らずに、なぜ、草とか根っことか葉っぱが効くの??という西洋医学だけしかやってこなかった私には疑問ばかり。
就職して半年くらいがたったころ、「病気は自然治癒力が治す」という小倉重成先生の本と出合い、漢方のすごさを知り、真正面から漢方を目指し今現在に至っています。
漢方の良さを知ってもらいたい。宣伝ではなく本当の気持ちや事実をお知らせしたい。そんな気持ちでこのサイトを立ち上げております。
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めまい、耳鳴り、頭痛には熄風剤(そくふうざい)

2015年1月30日

耳鳴りと漢方

めまい、耳鳴り、頭痛には熄風剤(そくふうざい)

自然と同じことが身体の中でも起こる

熄風(そくふう)剤とは体の中に風が吹いている状態(内風)を鎮める薬のことを言います。

 

風が吹くと木の上の葉がゆれますね。

それと同じように人間の体の上部に症状が現れます。

それが、耳、目、頭の症状として、耳鳴り、難聴、めまい、頭痛として現れます。

 

人間も自然界の一員。

自然と一体となって生きている。

したがって、自然という大宇宙の中に人間という小宇宙が存在する。

 

東洋医学・哲学で言う「整体観」であり、

「天人合一」の教えの出だしでもあります。

 

だから自然と同じことが身体の中でも起こる。

 

イライラ身体がざわつくと、風が生じる。

どういう事かと言えば、

色々な悩みだったり、心が落ち着かなかったり、焦っていたり、

いわゆるストレスが多い状態になると、

あたかも自然界の中の木々の葉がざわざわ揺れ動くかのように、

心がざわつき風を生じ、

上にあがってきて、症状を呈してくる。

 

漢方は理屈ではなく感性の世界。

葉がざわつき始めそれが徐々に上ってきて、木々の葉を揺らす。

もう少したとえてみると、

寒い日の川面から湯気が立ったり、

暑い日のアスファルトから逃げ水が昇ったりするのと同じことが身体の中でも起こっていて、

それが皮膚に出てくることもあれば、

やがて身体の上部に出てきて、

めまいや耳鳴り、頭痛になる。

このように考えることのほうが何か科学的と感じませんか?

想像する世界の真骨頂です。

 

話を戻しますが、

体の中の風(内風(ないふう)と言います)はなぜ生じるかというと、

「肝」の異常で起こると考えます。

肝風内動といい、

肝という臓器は漢方では自律神経や、ストレスと非常に関係深く、また血液を貯める臓器です。

したがって、めまいや耳鳴り、頭痛の症状のほかに、

肝の異常、つまりは自律神経系統の興奮であったり、しびれやけいれんが生じやすくもなります。

 

風の状態により4種類に分かれ、

 

肝陽化風(かんようかふう)

肝を動かす力(陽気)が異常興奮になり、感情の高ぶりや急激な頭痛、めまい、耳鳴り、血圧上昇、こん睡等の症状が起こる。

代表的な漢方薬は釣藤散がある。

 

血虚生風(けっきょせいふう)

肝の血液を貯める機能に不都合が生じ、血液が不足して起こる。

血液をつくるもとは食べ物で、消化吸収するところは漢方的には脾。

この脾系統の消化吸収納涼を上げることも肝要となる。

主な漢方薬は抑肝散がある。

 

陰虚内風(いんきょないふう)

血液を貯める肝系統と、水分をつかさどる腎系統の不足により体全体の水分が不足して風が生じる。

自然界で言えば逃げ水的なこと。

潮熱(ちょうねつと読み、熱が出たりひいたりを繰り返すこと)や手足のほてりや寝汗の症状も出やすくなる。

主な漢方薬は六味丸がある。

 

熱極生風(ねっきょくせいふう)

熱性病の最盛期に起こるようなけいれんや意識障害を伴うもの。

主な漢方薬には羚羊角鈎藤湯がある。

 

この中で慢性的な耳鳴りめまい頭痛に特に関係があるのは、肝陽化風血虚生風陰虚内風です。

それぞれ、微妙な体質の変化により使い分け、この3種のうちにもまた数種類の漢方薬があります。

ぜひ専門のところでのご相談を。

 


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執筆者 河端 孝幸
薬剤師・漢方みず堂代表取締役社長
大学生時代に、地域の人々の役に立つ仕事がしたいと漢方の道に入りました。漢方の「か」の字も知らずに、なぜ、草とか根っことか葉っぱが効くの??という西洋医学だけしかやってこなかった私には疑問ばかり。
就職して半年くらいがたったころ、「病気は自然治癒力が治す」という小倉重成先生の本と出合い、漢方のすごさを知り、真正面から漢方を目指し今現在に至っています。
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